すみません、牧波昆布郎は大嘘吐きです〜陰謀説の検証の検証から〜

macskaさんからのメールをチェックしようとしたら、
はてなダイアリー運営から“本日からはてなダイアリー市民です”というメールが届いていました。


メールによると、牧波さんは30日間日記を書いたからいろんなことができるよ、とのこと。
そしてこの中に“はてなダイアリーキーワードの作成、編集などができます”とありました。
というわけで、早速「陰謀説の検証」を検証しに行ったのですが。


結論から。
先日掲載した『ブレンダと呼ばれた少年』は『ジェンダーフリーの“嘘”を暴いた』のか――「新しい歴史教科書をつくる会」会長八木秀次氏による扶桑社版だけの『解説』から - こんぶダイアリー 武藤三法流華睡葬で往きたい人のブログにて、
牧波さんは「陰謀説を書いたのは小谷野氏だ!」と断定しました。
しかし、実際に陰謀説を書いたのは小谷野さん(id:jun-jun1965)ではなく、
id:shikineさんという方だということが判明しました。


2005/01/19にid:shikineさんが作成したジョン・マネーのキーワード

性自認の後天説(「性自認の出生時白紙説」)を主張した医師。
性自認の後天説を実験するためにペニスを欠損した男児
1967年、女性ホルモンと女性器形成を行い、
さらにそのデータを意図的に改ざんしたとされる、
「ブレンダ事件」が知られる。
(その少年は実験失敗後、男性に戻って生活したが、
実験が与えた苦痛の記憶に耐えられず38歳のときに自殺した)

以上の「ブレンダ事件」はフェミニストによって巧妙に隠蔽されてきたが、
後にジャーナリストであるジョン・コラピントが
『ローリング・ストーン』誌で暴露して知られるところとなった。

科学的実験に関してはそのように見事に失敗したわけだが、
日本のフェミニストの一部はその「ブレンダ事件」を隠して
未だに彼の説を論拠としており、
日本でもこの事件については学会や出版界に圧力がかかり、
ひたすら隠蔽されている。


しっかりと事実関係を確認せずに、
小谷野さんが書いていない文章を「小谷野氏が書いた!」と決め付けてしまいました。
小谷野さん、本当に申し訳ありませんでした。


2005/09/06に小谷野さんが作成したジェンダーのキーワード

本来は、フランス語、ドイツ語などに見られる名詞の「姓」のこと。

最近では、歴史的・文化的・社会的に定義される男女の差。状況や背景により定義は異なる。
生まれつきの性別による男女差(性差、sex)とは区別される。
とされているが、セックスとジェンダーが異なるという議論は、ジョン・マネーが、男児を女児として育てるのに成功したという人体実験に基づいていた(『性の署名』)が、その実験が失敗であったことは既に明らかにされているので、従来通りのジェンダー理解は通用しない。


2005/09/12に小谷野さんが作成したジョン・マネーのキーワード

性自認の後天説(「性別の自己認識は後天的に決めることが可能」とする説)を主張した学者。
性自認の後天説を観察するためにペニスの大半を欠損した男児の両親に
女性ホルモンと女性器形成を促したがその男児は「女性」にはなれなかったという、
「ブレンダ」少年の事例が知られる。
(その少年は"David"という男性に戻って生活したが、
38歳のときに自殺した[実験と自殺の因果関係ははっきりしていない])

以上の「ブレンダ」少年の事例はフェミニストによって巧妙に隠蔽されてきたが、
後にジャーナリストであるジョン・コラピントが
『ブレンダと呼ばれた少年』"As Nature Made Him"という本で暴露した。

科学的実証に関してそのように見事に失敗した事例があるわけだが、
日本のフェミニストの一部はその「ブレンダ」少年の事例をスルーして
未だに彼の説を論拠としている人もいる。


小谷野さんのキーワード記述に関しては、macskaさんのサイトで決着がついているようです。
ジェンダーhttp://macska.org/index.php?p=105
ジョン・マネーhttp://macska.org/index.php?p=106
http://macska.org/index.php?p=107