第64条「コレクション・コンプリート」感想(ジャビン17号収録)追々記:「淋しい」気持ち

本家お題終わってしまいましたねー。お陰様で皆様の素敵なイラストをコレクションでき、更に乙女なんかじゃない 〜浄土(バラード)までそばにいて〜のブックマーク・コレクションもすごい勢いで充実してきてウハウハです♪おっとヨダレが(笑)
お絵書き掲示板……というかイラスト上手になりたいなぁー。もう20歳なのに、絵も文も書けないというのはヲタクとして相当ヤバい気がします……こんぶにだって、何か一つくらい取り柄があったっていいじゃない!


と言う訳で、これより先にはジャビン本誌の内容のネタバレを含みます。御注意を。


トーマスの「淋しい*1」気持ちとは

牧波さん、ずっと勘違いしていたみたいです。
牧波さんの脳内では、トーマスは過去から現在*2までに(言い方は悪いですが)まともな人間関係をもったことがない人なんだろうなー、と思っていました。
でも実際には、トーマスには「夜通し夢を語り合う*3」友達(ペイジ)がいましたし。MLSの生徒たちから信頼もされていました。まともな人間関係どころか、彼は過去、他人との信頼が豊かな、素晴らしい人生を歩んでいたのです。それなのに。


なぜトーマスは「淋しい」と感じていたのでしょうか。


これは牧波さんの憶測でしかありませんが。トーマスはきっと、「自分」は周りの人たちに受け入れてもらえない存在だ、と感じていたのだと思います。
他者がトーマスが受け入れるのは「明るくていい人/いい教職員」である自分だけ……そう思っていたからこそ、トーマスは「仮面*4」を被り(明るくていい教職員を演じ)続けていたのでしょう。過去を隠しつづけて。


トーマスが求めているのは、他人の絶望や悲嘆の叫びとは違うモノ。
牧波さんはそう思います。おそらくトーマスにとっての他者の絶望や悲嘆の叫びは、彼を独りにしないモノ……いえ、厳密に言えば「自分以外の他者も、自分と同じように孤独な存在である」と思い込むことができるモノなのでしょう。だからこそ彼は「美しさ*5」に没頭し、「自分だけのコレクションを夢見る*6」のでしょう。
でも時間が経つ頃には、「自分自身は相変わらず孤独である」と言うことに再び気付いてしまうのでしょうね。そして、その淋しい気持ちを満たそうとして、また新しい他人の絶望や悲嘆の叫びを欲するのでしょう。
結局のところ、他人の絶望や悲嘆の叫びは、決して彼を孤独からは解放してくれないのですから。


トーマスが求めているもの、それは彼を孤独から解放してくれるモノ。


では、彼を孤独から解放してくれるモノとは何なのでしょうか。
……なんて。ムヒョロジを読んでいる方なら、誰のことを指しているのかお分かりですよね。この問いの答えは、敢えて提示しないことにします。


……ってあたかも自分が正解者みたいな発言しちゃったよオイ!(゚Д゜;)
牧波さん痛すぎー、っていつものことですね。
まぁ正直な話、真性の変態というのは、ドメスティックバイオレンス満載な五嶺家当主でも、所構わずヨダレを垂らしまくるいけないトーマス先生でもなく。こうやって他人の心にずかずか土足で入り込んで(フィクションだけど)、勝手にプライベートな部分を暴きたてる、牧波さんみたいな人間こそ変態(というか人間のクズ)という名を得るにふさわしいのでしょうね。


トーマスの「究極のコレクション*7」とは

余談ですが、「究極のコレクション」についても言及を。
「究極のコレクション」が何を意味するのか、牧波さんにはサッパリ見当もつきませんでした。
ただ、10年前にトーマスが五嶺をゅぅヵぃしようとした時に、彼が何を目論んでいたのは何となく判る気がします。
あんまり上手く言えないのですが。トーマスは「五嶺」という存在を「自分」という存在の一部にしたかったのではないか、と考えています。もしくは、同化(融合?)したかったのでは……と。
うーん、やっぱりよくわからん(笑)


*1:第61条「蟲」p.1

*2:一応注記を、漫画における時間です

*3:第64条「コレクション・コンプリート」p.5

*4:第64条「コレクション・コンプリート」p.6

*5:第61条「蟲」p.1

*6:第61条「蟲」p.2

*7:第64条「コレクション・コンプリート」p.18