第76条「霊沸浄化」・第77条「パンジー」感想(ジャビン30・31号収録)追記:彼が一番欲しかったもの

こんぶマップ七ヶ瀬旅館を書き込みました〜☆魔法律なんでも辞書のやまださまから情報を戴きました!ありがとうございますm(_ _)m


では、ここから先はネタバレになります。要注意!

千代が一番欲しかったもの(元ネタ


さっきとても痛恨なミスを
犯して僕は落ち込んでいた
ふと気が付いて横に目をやると
誰かがいるのに気付いた
その人はたくさん僕が持ってきた
申し込み用紙を今の僕以上に
必要としている人だと
言う事が分かった


とても困っているようだったから
僕はそれをあげる事にした


きっとまたこの先がんばっていれば
きっと素敵な魔法律家になれる日がくるだろう
その人は何度もありがとうと
嬉しそうに僕に笑ってくれた


その後になぜか僕はムヒョの
助手になれて同居もはじめた
真夜中に鳴った電話を取ると
また無言の電話だと気付いた
その以来僕は真夜中に鳴る
事ム所の電話が昼のそれ以上に
不吉だったり悪い報せだと
言う事が分かった


怖いような気もしたけど
また僕は受話器をとる事にした


きっとまたこの先がんばっていれば
もっと素敵な助手になれるのだろう
なによりも僕に対して偉そうに
指図するムヒョには逆らえなかった


結局僕はそんな事を何度も繰り返し
最後には何も見つけられないまま
ここまで来た道を振り返ってみたら


僕に会ったせいで千代ちゃんは
ティキに目をつけられてしまっていて
もっと早く気付いてあげられたなら
友達になれたのにと思った


千代ちゃんが一番願ったことを
叶えてあげることができなかった

今週のハイライト

「オイ ロージー茶はまだか」「ハイ ムヒョ」*1というセリフからわかるように、2年前の時点で、すでにふたりは夫婦でした(゚Д゚)。さりげなく相合傘してるし*2。あれだよな、無言電話に怯えるロージーに「ヒッヒ 楽しいじゃねーか*3」と言ったのは、無言電話が楽しいからじゃなくて無言電話に怯えるロージーを見るのが楽しかったからなんだろ!こ、このバカップルめ!!


いつまでもお幸せに!

千代が本当にほしかったもの

とんだ心配性の王子様ね
でも
そんなやさしいところが大好き*4

あれだけ「白馬の王子様*5」に憧れを持っていた桜井でしたが。自分に向けられたロージーの優しさが「特別*6」なものではないということを知っても、桜井は自分を見失ったりすることはありませんでした。
これはおそらく、桜井の「王子様に好かれたい」という気持ちが、「ロージー君が好き」という気持ちに変わったからなのだと思います。
まず「王子様」という「夢*7」が「草野様」へ、そして「ロージー君」へと変わりました。これは「自分だけの世界」に閉じこもってしまった桜井が、2年前にロージーと出会ったことによって、徐々に自分以外の人間との関係に向けて殻を破りはじめていたからだと思います*8
そして「〜に好かれたい」と言う気持ちが「〜が好き」という気持ちに変わりました。これも大きな変化だと思います。それまで「〜されたい」と受動的なだけだった桜井の気持ちが、「〜したい」という能動的、自主的な意識に変わりました。
このような気持ちの変化によって、桜井は「自分」と「相手」が違う考えや思いを持っている人間であることを「認められる」ようになり。またそうだと認めても、ちゃんと自分の気持ちを持つことができるようになったのだと思います(ティキはその思いを無理やり抑えつけたわけです)。
たしかにロージーの言うとおり、あのときロージーが桜井に話し掛けなければ、桜井がティキに目を付けられることはなかったでしょう。でもその代わりに、桜井の心がここまで変わることもなかったはず。
ロージーがしたことは、ロージー自身が思っているほど悪いことじゃなかったと思います。桜井がちゃんと笑って往ったことが何よりの証拠。だからどうか、桜井のためにも、自分のことを責めないで欲しいです……。

ねえ ロージー



過ちだらけの この人生を
もしもリセットできるなら
あなたはどこからやり直す?



私はロージー君と出会えたあの試験の日から
あなただけは消せない

*1:第77条「パンジャ」p.8-9

*2:第77条「パンジャ」p.9

*3:第77条「パンジャ」p.9

*4:第77条「パンジャ」p.16

*5:第77条「パンジャ」p.3

*6:第77条「パンジャ」p.15

*7:第77条「パンジャ」p.3

*8:ここらへんはかなり強引だな、とは思いましたが、信者だからセーフ扱いで