死にたい
どこで間違ったんだろう
産まれてきたことがそもそもだけど
逃げて逃げて逃げまくったら壁しかなかった
せめて崖ならよかったのに
飛び降りれば楽になれるのに
怖い
今の状況を認識するのが
この先を想像するのが
現実を見据えるのが
怖い
わからない
たくさん敵を作って
たくさん否定して
私はそうすることでしか自分を守れない
それは間違った方法だと知っているのに
翼がないのが悪いわけじゃない
翼がなければ諦めて走ればよかったのだ
鶏やダチョウのように
羽根を後からつけたって飛べるわけがないのに
見栄を張ったところでわかる人にはわかるのに
空を飛びたかったはずなのに
いつの間にか翼を持つことに熱心になっていた
造りものの羽根はきらびやかに思えても
実際にはとても滑稽だ
死にたい
どうすれば死ねるんだろう
死にたくないけど死にたい
はじめからぜんぶ無かったことにしたい