放浪息子4巻の感想 その2

注:登場人物名の呼称は「さん」で統一しました。
これは「さん」という呼び方は、誰に対して使用しても違和感がないものだと
筆者が感じているためです。


こんにちは、牧波昆布郎です。
えーと、突然ですが。
昨日書いた放浪息子の感想を一部訂正・加筆しました。
千葉さんと高槻さんの会話の部分と、最後の4行程度です。
お手数ですが、よろしければ一度ご覧ください。

放浪息子 (4) (BEAM COMIX)

放浪息子 (4) (BEAM COMIX)


と、いうわけで。
2回めとなる本日は放浪息子における数少ない男性キャラクターである
瀬谷理久さんについてはっちゃけたいと思います。
(以下ネタばれでございます。反転してお楽しみください)


ご存知の方もいらっしゃるかと思われますが、
牧波さんはほんっっとうに、瀬谷さんに期待をしておりました。
イジラれキャラとしても。修ちゃんの王子様としても。
それだけを楽しみにして
3巻が発売されたあとの4ヶ月間、コミックビームを購入していたほどです。


あぁ、それなのに。
なんで今、牧波さんは瀬谷さんに失望しているのでしょうか。
ぶっちゃけた話、失望どころか嫌悪すら感じているのはなぜなのでしょうか。
本日の感想では、このことについて追求していきたいと思います。


まずはじめに、牧波さんが瀬谷さんのファンになった経緯から見ていきましょう。
実は牧波さんはずっと、放浪息子という作品に物足りなさを感じていたのです。
確かにキャラクターはいろいろな意味でかわいいし、
そこらへんで取り上げられているように、独特の空気や間にも取り込まれていましたよ?


しかし、やはり何かが足りないのは否めませんでした。
このため、牧波さんは1・2巻を読んでいたときには、
これといった期待をあまりせずに楽しんでいました。


そこで、3巻の登場です。
3巻を読んだ瞬間、牧波さんの中で何かが弾けました。
これはちょうど、瀬谷さんが初めてセーラー服を着た修ちゃんと御対面したときでした。
このシーンをきっかけに始まった瀬谷君の恋に、牧波さんはもうメロンメロンでした。


そうです。牧波さんは放浪息子に「恋」を求めていたのでした。
運命のご対面を果たした修ちゃんに恋をしてしまった瀬谷さんは
同級生(であり、実は修ちゃんのお姉さま)である真穂ちゃんの協力(?)を得て
ついにデートへと漕ぎ着けたわけです。


あぁ、もうたまりません。
お部屋でカルピスを飲みながらちょっと恥ずかしそうに話すふたり。
初デートのとき、次に行く場所を決めるのにも遠慮がちなふたり。


この3巻には、まさに牧波さんが放浪息子に求めていたものが凝縮されていたのです。
牧波さんはあっという間に放浪息子の大ファンとなり、
即、掲載雑誌の購読へと書店に走ったのです。
放浪息子の単行本が発売された月の10日に出たコミックビームには
単行本に掲載されたすぐ次の話が掲載されています。)


あぁ、しかし。牧波さんは4巻で撃沈してしまいました。
理由は、瀬谷さんが修ちゃんのことを「好き」ではなくなってしまった(!?)
からです。
ぶっちゃけた話、真穂ちゃんに乗り換えたからです。


瀬谷さんがどれだけ修ちゃんにコイゴコロを抱いていたかは
3巻を見ればよくわかると思います。突然にカムアウトされたあと、
「お姉ちゃんのことを好きになってあげてください」と
修ちゃんにふられて(?)しまったあとも、
真穂ちゃんからもらった修ちゃんの写真を見ながら涙を流すなど
はっきりいって気持ち悪い涙ぐましい様子が窺えます。


それなのに、それなのに。
なぜか4巻では真穂ちゃんとお付き合いしちゃってるんですよこの人は。


ありえねぇ。なんなんだこの移り身の速さは。
という感じに一気に瀬谷株が急降下。


おまえの胸のときめきってなんだったんだ!?
おまえの涙ってなんだったんだ!?
と漫画の世界に入って突っ込みを入れたい気持ちでいっぱいです。


上記の理由だけでも牧波さんはすでに半ギレ状態ですが、
この上に、瀬谷さんが修ちゃんから真穂ちゃんに乗り換えた理由が
「修ちゃんには男性器がついているから」だったら……。


漫画の世界に入って瀬谷をボコボコにしてこようと思います(にっこり)


もし、本当にそうだったとしたら。そのコイゴコロはうそっぱちだ。
そんな軽率な気持ちを、私は「好き」だなんて認めない。


あ、ごめんなさい。ちょっと真剣(と書いてマジと読む)になっちゃった☆
それでは最後に、4巻179ページ(38話7ページ)の
ふたりっきりの場面で瀬谷さんが真穂ちゃんに赤面しながら伝えた言葉をお送りします。

瀬谷:おれ ホントに二鳥 すきだよ
   もともとっていうか前からそうだったし
   そりゃ あんなことあったけど……


瀬谷さんにとって、修ちゃんを好きになったことは「あんなこと」なんだそうです。
もともとは姉の真穂ちゃんのことが「ずっと」好きだったのに
「まちがえて」修ちゃんに恋しちゃってたらしいです。


最低だね、瀬谷理久。
次巻からは、こんな瀬谷理久と修ちゃんが同じ学校に通うのかぁー、と思うと。
千葉さんとか高槻さんとかが絡んで、また楽しいことになりそうですな。(涙)

次回は、中学生の制服について、お話したいと思います。
長ったらしい感想ですが、次回もよろしくお願いします。