現役教師1000人大告白!先生だって人間なんだ頑張れ!炎の応援SP

という番組が28日(水)の夜7時から2時間、フジ系列で放映されました。


内容的には「現代の小中高校の実態を暴く!」といった感じで、
「問題児」と呼ばれる生徒たちが「問題行動」を起こすために
「先生」たちが迷惑しているんだよ、
ということを中心に取り上げられていました。


ちなみに劇中で「問題行動」とされていたのは、
授業中に寝ている、化粧している、
漫画を読んでいるなどといった個人範囲から始まって、
授業に遅刻してきても教員に何も告げずに教師の脇をすり抜けて着席する、
授業中に私語が多かったり、いきなりダンスをはじめたり……などなど。


中にはバレンタインに下剤入りチョコをプレゼントしちゃった☆★☆みたいに
思わず口笛を吹いてそっと逃げ出したくなるような内容も盛りだくさんでした。


この番組のゲスト出演者は必ずしも「子供だけが絶対に悪い」
と考えている人ばかりではありませんでしたし、
登場した教員の側もさまざまな意見を持つ方が多く、見ていて飽きない内容でした。


それでも、残念だったと思ってしまうのは。
やっぱり当事者である生徒が出てこなかったからでしょうか。


たしかに、現代の教員は尊敬されることが少ないのでしょう。
たしかに、現代の生徒の多くはまじめに授業に取り組んでいないのでしょう。


では、これらの原因はどこにあるのか?といったときに、
この番組のように「オトナ」だけで考えてしまう、決めてしまうことって
どれだけ危険なことなんでしょうか。


たとえば「生徒が授業中に他所事をしている」というテーマのときに
一人の教員が「小学校からちゃんとわかりやすいした授業をしていてくれれば……」
と言っていた気がします。


この意見は別の教員によって遮られてしまったのですが、
これがもし、生徒からの意見として出ていたらどうでしょう。


授業の内容が理解できない。
1日にわけのわからない50分を5回も受けなくてはならない。
そしてこの5回の混乱する授業は週に5日、
つまり週に50分×25回もまったく理解できない時間を過ごしているんです。


といった言葉がちゃんと生徒から発信できた状況であったら、
牧波さんの二時間はもっと有意義になっていたと思います。


「なぜ生徒がまじめに授業を受けないのか?」を考えるときに、
教員だけじゃなくて、生徒側からもちゃんと意見を聞いて考えないと
いつまでたっても「理想の学校」なんてできやしないぜ?
っていうことをどうしても言いたかったのです。


もちろん番組を作った人の思惑が「教師の支配によって生徒を健全化すると思わせること」
であったら、仕方がないかなぁとも思うのですが。


あと最後に「愛のムチ」について。


番組のゲスト出演者の一人が、
「自分は殴られても平気だけど、殴られた子は辛い思いをするんじゃないだろうか」
と発言されていました。


私はこの姿勢こそが「愛」の理想の形であると思います。
一方的な感情の表現は愛ではなく、ただの暴力だと私は思っています。
(例:ストーカー、痴漢、虐待など)


「あいのむち」を変換しようとしたら「愛の無知」って出てきました。
これまた的を言い得ていて、恐い感じです。