第107条「指輪」・第108条「新魔法律書」(ジャビン13・14号収録)感想:ムヒョが霊を裁くことの意味 「才能」だけにとらわれてしわぬように
今週はムヒョロジがカラーだったので買ってしまいましたよ少年ジャビン。そしたら読者投稿欄に「こんぶ」のペンネームが載っててドッキリです。一瞬だけ西先生とアロロパシーした気持ちになれました。えへへ。
では、本編感想へどうぞ。今週は復活記念に、先週立ち読みした分もあわせて二本立てでお送りします。
牧波さんがすっかり忘れていたこちらのアンケート(元ネタ:Toラブる初回掲載時のジャンプアンケート)もしくよろでーす。久しぶりに見たら投票されててびっくりでした、ありがとうございます。
ねえ あなた
今でも時々街角で
誰かとすれ違いざまにあなたの幻を見るの
あなたはきっと今も オシャレした私を探している
ふたりの場所に帰れるように
ムヒョが霊を裁くことの意味
久しぶりに読んだムヒョロジでしたが、ムヒョの霊を執行するポリシーが、初期の事務所編から変わっていなくてうれしいです。
今回も銀杏婦人が「なぜ通行証(宝石)に執着していたのか」に着目して、銀杏婦人の真の願いをくみとってあげた執行が素敵でした。だから好きなんだよねームヒョロジ。
どんな悪人でも、突き詰めていけば必ず「こうなってしまったきっかけ・理由」がある、というのが西先生のポリシーなんだと思います。うそ。牧波さんのポリシーでした、ごめん。
その上で(ムヒョロジだけで見れば)「罪は罪として償う」必要がある、ということなのかな〜と。
(よく「きっかけ・理由」があることは「罪を問わない」ってことだろ?といちゃもんをつける人がいるので、この辺はぼかしておいたほうがいいのかと(笑))
「才能」だけにとらわれてしわぬように
「才能」は個人差で大きすぎて「努力」だけでは埋められない、と銀次のせりふにありましたけれど。
西先生が本当に言いたかったのは「才能の差だけにとらわれると、大切なことをなくしてしまう」ということだと思います。
大切なものは「魔法律家になって人を救いたい」ということだったり、「家族の生活を楽にしてあげたい」といった「目的」なのだと思います。円もこういった「目的」をなくしてしまったひとりですよね……*1。
そして、ムヒョロジにでてくる悪霊も「目的を失った人」なのだと思います。今回の銀杏婦人もそう。彼の本当の願いは「夫に逢いたい」であるはずなのに、いつの間にか「自分を着飾ること」に変わってしまいそうになっていました。このまま放置されていたら、ソフィーのようになっていたのかもしれませんね……。
ねえ ムヒョ
夢が叶う事と 幸せになる事は
どうして別ものなんだろう
それは未だに分からないよ