キモオタによる腐女子へのセクハラ侵略は、レズビアンへのセクハラ侵略によく似ているの種明かし 腐女子を脅かすのは誰か

ちょっと前に書いたキモオタによる腐女子へのセクハラ侵略は、レズビアンへのセクハラ侵略によく似ている - こんぶダイアリー 武藤三法流華睡葬で往きたい人のブログだけど、そろそろ種明かしをしようと思う。

こういう男が本当に知りたがっているのは、おそらく腐女子そのものではなく「女オタク」なのではないだろうか。

おそらく彼らは自分と同じようにアニメゲームマンガが好きな「女オタク」と付き合いたいのだろう(自分の隣でうんちくやらくだらない話を笑顔で「うんうん」とでも聞いてほしいのだろうか)。で、女オタク(の中でのマジョリティ)である「腐女子」は、自分たちにとって一番近いところにいる「女」だという思い込みがあるのだと思う。

ま、腐女子はそんな雑魚なんて相手にしませんけどね

↑を書いた意図というのは、実は腐女子に萌える「男オタク」からの反論を狙った釣り針だったのだが、見事に誰も引っかからなくて残念であった(過疎ブログだからあたりまえなのかもしれないが)。
逆にhttp://d.hatena.ne.jp/Vr6ubqg/20071211/p2のように傷つく人まで出してしまった。この点に関しては反省したい。


狙っていた反論は「男オタクは腐女子というキャラクター(二次元とか脳内とかディスプレイの中とか)に萌えているのであって、現実の腐女子に萌えているわけではない」というもの。
こういう反応が出れば、男オタクも女オタクも別に互いのことなんてどうでもいいと思っているじゃん*1ってことが再確認できると思ったんだけどな。
そうすれば腐女子を脅かしているのは、腐女子に興味を持つ男オタクではないという可能性が高いということになり。今度は「では、誰が腐女子を追い詰めているのか」という話になる。


これは色々なところで言われているが、牧波さんの想像ではマジョリティ――男オタクや同性愛者、あるいは障害を課せられている人々*2をはじめとした、少数者に対する奇異な視線によるのではないかと考えている。
なので繰り返すが、この問題は男オタクvs女オタクではなく、男オタクに対するバッシングも含めた、オタクvsマジョリティの問題として再認識されるべきだと思ったのだ。


そのために冒頭にセクハラの例を入れておいたのだけれどもなーまったくもって残念ッス。


以下はてブ米に関するお返しコメントである。

  • 2007年12月12日 id:lappa オタク 立ってるだけで犯罪をしているかのように言われるオタク、カワイソス。この記事書いた人は自意識過剰できもい。泰葉並みにきもいYO

牧波さんにとって、オタクに対する「キモい」は最高の賛辞だと思っているのでスターを進呈。しかしはてなブックマーク - やおいが、「分らない言葉」であることの意味/「腐女子・トラブル」の実相 - ざわ☆生活手帖も見ると、ただの頭が足りない子だったことが判明。そっとしておいてあげればよかったと反省。

こちらには両方とも5つ進呈。先ほどのエントリでは腐女子に対するセクハラの例をとったので「空気読めないDQN男(女にもいるけど)による同性愛指向を持つ女性へのセクハラ」とだけ書いてしまった。
牧波さんが読むものではあまり見たことが無いが、やおい作品そのものにおいても「俺はゲイ(なんていう変態)だからおまえのことが好きなんじゃない」っていうのが多かったと聞くし。また、http://urasoku.blog106.fc2.com/blog-entry-60.htmlこういう例も実際にあるのだろうし。こういう同性愛指向を持つ男性に対するセクハラ攻撃の問題も、DQNによる同性愛指向を持つ女性への問題と同じで、攻撃している側が「悪意がある/興味本位なのかにもかかわらず、こういう馬鹿な質問をしてくるやつらに共通するのが「それが恥ずかしい/みっともないことだ」ということが理解できていない」のだろう。
経験から言えば腐女子からの場合は「それがセクハラだとすら思っていない」可能性が高い気がするけど。
ともかくこの両先生には、ぜひ腐女子によるゲイ男性への「セクハラ侵略」を問題にしたエントリを書いて欲しいです><。

*1:たとえば現実において頻繁に、アニメショップのボーイズコーナーなどで男オタクが女オタクにハァハァしながら群がってるかどうか?という話ですよ

*2:巷で言う障害者と同義語。牧波さんは障害を持つではなく、背負わされているという主張がある上でこの言葉を使う